旗の台駅から商店街を通り、大通りを少し歩いた先にある築浅のマンション。
使い込まれた年代物の耐火煉瓦の床に、ノースカロライナから仕入れた100年以上前の古材のオークを使ったエントランスドアをくぐると、杉板の型枠で打設された迫力のあるコンクリートの壁がお出迎え。
この重厚な空間に、アンティークショップなどで時間をかけて買い集めた照明たちが合わさって、築浅マンションとは思えない貫禄を醸し出しています。
共用廊下の床は左官の洗い出し、玄関ドア横には船舶照明、そして造形作家に特注した無骨な部屋番号プレートとこだわり満載。廊下の照明もインダストリアル系のものが取り付けられ気持ちを盛り上げてくれます。
南向きの1LDKは、リビングから差し込む光が明るく部屋を照らしてくれます。フローリングとのバランスが無機質すぎず、こってりすぎず、バランス良くデザインがされているので、家具やインテリアはシンプルなものでも空間が成立します。
お部屋は躯体現しの高めの天井高に、パイン材を白く塗装した壁面。壁の一面はパイン材をあえて少し隙間を空けて敷き詰め、その隙間には入居者が釘打ち可能とし、壁のもう一面はコンクリートの躯体剥き出しで、型枠をボルトで固定していた跡を塞がず残してあり、入居者がPコンフックというパーツを購入することで、収納を壁にぶら下げて固定したり絵を掛けたりと自由にカスタマイズできる仕掛けにしてあります。
床は幅広のオーク材無垢フローリング、白ガス管を収納のハンガーバーにしたり、このサイズの物件にしては広めのキッチンに3口コンロ、窓辺に無垢の黒皮鉄のバーが室内干し用に設置されたりと、こまやかな配慮がなされています。
ここまでデザインから使い勝手まで配慮が行き届いた物件はそう多くないと思いますが、その理由は、この家主さんは他に所有されている物件のうち築年の古いものから順次こんなテイストにリノベーションして賃貸されているため。
つまりリノベで培った感覚を取り入れたため、こんなにも私たち目線でそうそう!と思える仕様になっているわけです。こういう物件が、いわゆるデザイナーズ系に変わって増えてくると楽しそうですよね。
寝室にできるような洋室は、キッチンの後ろ側と廊下側と2方面からの出入り口があり、回遊性も高く生活動線のイメージが湧きやすい利便性の高い住戸です。
キッチン周りはゆったりとスペースが設けられているので、家具家電を追加して料理に集中できる環境も作れそうですし、リビングに収納スペースが設けられているので細々とした物品の整理も捗りそう。
インターネット使用料が無料なので、実質月々数千円浮くわけです。これは地味ですが普通は賃料+管理費にネット代もかかることを考えるとうれしいですよね。
大井町線・池上線、2線利用可能なので、通勤などの利便性も担保しつつ街の住みやすさも得られる、安定の地になりそうなお部屋を見つけたな、と思いました。
利用必須
エアコン1台(LDKのエアコンは残置物)/魚焼きグリル付き2口ガスコンロ/追焚/浴室乾燥機/ウォシュレット/室内物干し/オートロック/TVモニター付きインターフォン/宅配ボックス/防犯カメラ
光インターネット利用料無料/CATV/駐輪場(月額1,000円税別・敷金1ヶ月)/町会費借主負担/解約予告:45日前/ルームシェア不可/入居定員3名(子供1人まで可)
定期借家契約2年間/再契約相談/再契約料:新賃料の1ヶ月分/再契約事務手数料:22,000円(税別)/取引態様:媒介/要火災保険契約