登戸駅のロータリーから3分のところにある、レトロなマンションの1室。1SLDKの家ですが、実際は2LDKとして使うことができる間取りです。
玄関から室内に入ると印象的なオープンキッチンとリビングへと繋がる壁面収納が目に飛び込んできます。収納ともとれる、はたまたギャラリーのように“飾る場所”ともとれる棚収納です。棚は奥行きがしっかりしており、物をしまうにもギャラリーのように並べるにも向いており、売主さんはその両方のバランスを上手に取りながら棚を活用されていてとても印象的です。
棚の一部はデスクとしても使うことのできる箇所があり、スペースを上手に利用して勉強スペース・仕事スペース・作業スペースを捻出しています。このアイディアは真似したい。
作業スペースが広いキッチンを抜けてダイニングとリビングに視線を向けると、南向きの窓に面したリビングスペースが。リビング横の5.5帖の洋室も扉を取り払って繋げて使っているため、2方向から明るい光が差し込んできていますが、リビングスペースだけでも十分に日差しが入ってきます。
3階なので、窓からの眺望の目線の中に少し隣家の屋根が見えますが、日常の大部分の時間を過ごすソファの高さからは空が存分に拝めるのもうれしいところ。
ベッドルームは、窓がないためストレージ扱いとなる6.5帖の納戸にあります。ぐっすり就寝できそうですし、朝もうっかりすると長く寝てしまいそうな籠り感。もし日当たりの良い寝室が良いなと思う方は、リビング隣の5.5帖のお部屋を寝室に、ストレージは文字通りストレージとして利用して荷物を思いっきり仕舞うのも良さそうですね。ただストレージとは別に玄関付近にもウォークインクローゼットがあるため、収納箇所としては多いと思います。
何より思い切って天井を抜いたリノベーションの内装によりラフで削ぎ落とされた内装の雰囲気を持ちつつも、床材や棚の木材、キッチンのタイル、洋室の柔らかいカーペットの色味・素材等により温かみも感じられるのがデザインの妙ですね。現在は売主さんの“好き”が沢山詰め込まれた内装とインテリア・雑貨のバランス、暮らし方がお部屋全体のイメージを引き上げており、お店のようなお家で隅から隅まで目が離せません。天井から自転車を吊るすアイディアや、そこかしこに設置された天井や梁の棚・フックを上手に活用した雑貨の配置など、利便性だけでなく楽しみながら暮らす知恵が詰まったお家です。
築年数が古いため共用部などは古く感じられるかもしれませんが、管理状態は良好です。ただ玄関扉などは現状は古い扉のままのため、廊下等への音は少し響きやすい点は注意が必要です。
登戸駅は小田急線とJR南武線が利用出来、都心部への通勤アクセスも随分と良好になりました。武蔵小杉方面から横浜駅の方へも出られますし、小田急線で新宿駅まで行けばこれ以上の説明は不要でしょう。周辺にはスーパーやドラッグストア等も徒歩圏内にありますし、多摩川も徒歩でお散歩圏内です。
素材を感じられるリノベーション済み住居の流通は数多くなく、また駅徒歩などの環境面、広さや間取りの使い勝手などの条件の揃う物件はさらに希少です。ぜひこの機会にご検討を。
エレベーター/都市ガス/ガス給湯器